超常刺激というものをご存知でしょうか?
あまり耳慣れない言葉なので、え?なにそれ?って思う方も少なくないと思います。
ですが、あなたの身の回りにはこの超常刺激で溢れています。
超常刺激(ちょうじょうしげき)とは、自然界には元々存在しなかった刺激の事です。
- ポルノコンテンツ
- 過剰な自慰行為
- ギャンブル
- アルコール
- タバコ
- 危険ドラッグ
- インターネット(スマホ)
- ゲームや漫画
- ジャンクフード
いかがでしょうか?あなたもどれかにどハマリしていませんか?
上記を見ると、ある共通点に気づくはずです。
それは、どれも中毒性が非常に強いということです。
しかし、これらの超常刺激にハマっていると人としてマジで終わります。
- 貧乏になる
- モテなくなる
- 周りから人がいなくなる
- 人格が卑屈になりつまらない毎日を送る
- 身体をボロボロにする
つまり、人の人生を台無しにさせるのです。
ただ超常刺激の一番の問題点は、頭ではわかっているけどやめられない!ということです。
この超常刺激は、爆発的に脳が欲するので意思力で止めるのはかなり困難を極めます。
よって意思力に頼っていてはまるで歯が立ちません。
本記事では意志力に頼らずにこの超常刺激を克服するための対策について解説します。
超常刺激をやめることができれば、仕事でも恋愛でも無双することが可能です。そうなれば、人生の幸福度と満足度は一気に上昇しますので、ぜひ参考にしてくださいませ。
Contents
超常刺激への対策
現代の日本で超常刺激の全てをやめるというのはめちゃくちゃ困難です。
筆者はこの記事を書くためにパソコンを利用していますし、これを見ているあなたもパソコンやスマホを使っているので、もうその時点で断つことができていません。
物理的に仕方ないものは受け入れて、0に出来る物は0にしていきましょう。
ポルノコンテンツ・生活費を賭けてまでのギャンブル・深酒・タバコ・危険ドラッグ・ジャンクフードをバクバク食べる生活などは人生から消し去った方が良い習慣と言えます。
対策①:欲望のルーチンを置き換える
超常刺激は止めたいと思っててもその中毒性の高さから強烈な禁断症状によってすぐにその習慣に引き戻されてしまいます。
どんなに意思の力で「やめようやめよう」っと思っててもまずやめられません。
だから意思力には頼らずに欲望が出て来たら、その後のルーチンを他の行動に置き換えてみましょう。この置き換えこそが習慣を断つための基本概念です。
人が何かにハマるのはその先にある報酬を手に入れたいからです。
仕事の具体例
- トリガー:欲しい物がある・彼女をデートに誘いたい
- ルーチン:一生懸命仕事を頑張る
- 報酬:お給料が貰えて、欲しいものが買えたり、女の子とデートができる
上記が報酬までの流れです。
ポルノにハマっている人の具体例
- トリガー:エッチしたい…だけど相手がいないからエロ動画見るか
- ルーチン:エロサイトでオカズを探して自慰行為をする
- 報酬:疑似性行為で射精して束の間の快楽を得る
ポルノの視聴をやめたい人は、上記のルーチンの部分だけを別のものに置き換えます。
- トリガー:エッチしたい…だけど相手がいないからエロ動画見るか
- ルーチン:動画は見ずにいい女を口説ける男になるために仕事を頑張るという努力をする
- 報酬:収入が増えて自信が付き、リアルの女にアタックして、生身の女性と性行為ができる
タバコ、お酒、ドラッグ、ギャンブルなど、一度どっぷりと習慣になってしまったら最初のトリガーの部分はしばらくの間、あなたの思考を支配します。
その欲望のままルーチンをこなしていたらいつまでたってもやめらないので、このルーチンの部分をもっと魅力的な行為に置き換えるのです。
そうすれば、得られる報酬が変わってきます。つまり、未来が変わって行くのです。
欲望のトリガーが出て来なくなるまで継続していきましょう。
対策②:マシュマロ実験から学ぶ
マシュマロ実験とはスタンフォード大学の心理学者ウォルター・ミシェル氏によって行われた子供の自制心を観察研究したものです。
実験内容
- 4歳の子供を机と椅子以外の何もない部屋に連れて行き、椅子に座らせて目の前の机に1個のマシュマロを置く。
- その子供に「私はちょっと用があって部屋に出るけど、このマシュマロは君にあげるね。でも15分待てたら、もう1個あげるよ。もし待てずに食べてしまったら2個目はなしだよ」っと伝える。
- 15分の間、別室のカメラ映像で子供たちの動向をチェックする。
- 待てずに食べてしまった子供が2/3、待てた子供が1/3という結果になった。
この時、待てた子供と待てなかった子供が取っていた行動の違いを分析すると面白いことがわかってきます。
待てなかった子供はマシュマロの匂いを嗅いだり、触ったりしてマシュマロに注意を向けていた時間が長かった。
対して、待てた子供は目を瞑ったり、後ろを向いたりしてマシュマロから注意を反らしていたとのこと。
このことからあることがわかります。
それは欲望が湧いてきた時に備えて物理的にそれができない環境を作っておくことです。
ジャンクフードをやめたいなら
- 家にお菓子を置いておかない
- スーパーに行った時、お菓子コーナーに入らない
- ファーストフード店の前を通らない
- コンビニのレジ横のホットスナックを視界に入れない
- ジャンクフードが食べたくなったら筋トレをしたり、ナッツを食べるようにする
上記のように、徹底的にジャンクフードから注意を反らします。それで食べる機会を減らすのです。
超常刺激の中には現代では0にすることは不可能なものもありますが、注意を反らしたり遠ざける工夫をすることで欲望に手が伸びる可能性を潰していきます。
対策③:湧き出る欲望の思考に対して文句を言う
どんなに工夫をしても「〇〇をしたい」っという欲望の声はしばらくの間、やかましいくらいに脳内をこだまします。
これは、長らく続いてしまった悪習慣の弊害です。
その内なる欲望の声に対して思い切り文句をぶつけましょう。
- タバコが吸いたい:1本だけならいいかな?
- エロ動画が見たい:5分だけ見ようかな?
- パチンコ行きたい:1万円だけならいいかな?
- ポテチが食いたい:ちょ、ちょっとだけなら…
このようにハマっているものをやっていないと禁断症状で強烈な内なる声に襲われますが一切耳を貸してはいけません。
ちょっとでも手を出そうものならすぐさま元の依存症状態にカムバックです。
ですから、対策①と②を同時に実践しつつ、内なる欲望の声が聞こえてきたら
- 「うっせー!今までそれで人生が良くなった試しがあるか?」
- 「ふざけんな!!まだやらせる気か!いい加減にしろ!」
- 「俺は幸せになるんだよ!もう黙っててくれよ!」
などなど、思いっきり文句を言います。
でも、街中とか夜中にやるのは異常者だと思われて警察呼ばれる可能性があるんでやめましょう。
心の中でやって下さいね笑
対策④:カリギュラ効果を応用する
カリギュラ効果とは、ダメと言われるとその行動をしてしまうっという心理作用です。
やめたいものがある時は意思の力で克服しようとせず、その行動を別の行動に置き換えるのが基本です。
禁止にするっという目標を立てると、このカリギュラ効果が発動するためオススメできないのですが、この効果を応用することができます。
- ジャンクフードをやめて健康食にする?いやいやそんなことしたらスラっとした素敵な体になっちゃうじゃないですか。外見の魅力度も上がって異性からの好感度も上がってしまうので健康食にするなんてダメですよ!
- 禁煙?そんなことしたら、健康になってモテちゃうじゃないですか。いつも不健康でいたいなら吸わないなんて論外!
- ギャンブル?いやいや…やらないなんて論外でしょ。お金の使い方が上手くなって金持ちになる可能性が増えちゃいますから、やらないなんてダメですよ。
こういったことを自分に投げかけます。
やめろと言われれば、やりたくなる。
なら、逆にやれと言われるとやりたくなくなるっという心理作用を利用します。
しかし、これは積極的に利用するのはあまりオススメしません。
対策①②で説明したことをやりつつ、欲望が頭を支配した時に使うようにするのがポイントです。
念のため言っておきますが、本当にやってしまったら全く意味がないですからね。
なぜ人は超常刺激にハマってしまうのか
超常刺激は、ダメだと頭ではわかっているのになんでやめられないのか…その理由を解説していきましょう。
快楽(報酬)へのショートカットであるから
超常刺激はいわば、快楽(報酬)へのショートカットで快楽の前借りをしているという感じです。
この快楽とは、本来人間が正当な努力をした末に獲得できるものです。超常刺激は、その努力をすっ飛ばして束の間の快楽を得る行為なのです。
しかしその代償は高く付いてしまいます。
人間の行動の最大の動機は「気持ちよくなりたい!」っという快楽(報酬)を得たいがためです。
例えば、女の子にモテてセックスしまくりたい!っと思ったとします。男性なら誰もが思うでしょう。
ですが、ただ念じているだけではその願望は叶いませんよね。
当然、正当な努力をする必要があります。
女の子をゲットするために仕事を頑張って、運動もしていい体になって、精神的に自信と余裕を持って女の子を口説く。
そのご褒美として、女の子との甘い時間が提供されるわけです。
ですが、これをポルノ動画なんかで済ませていると努力なしに女の子の裸を見れて、喘ぎ声まで聞けちゃうわけです。
このことに脳が慣れると、女の子をモノにしてやろうという意欲が出て来なくなって、非モテ化します。
これが快楽を前借りした代償です。
鍵を握るのはドーパミン
ドーパミンとは人間が快楽を予期した時に脳内で分泌される期待のホルモンです。
ドーパミンは人間に仕事・恋愛・趣味など、あらゆる物事に挑戦するための意欲を湧かせるために必須のホルモンです。
例えば、仕事を頑張ったらお金が稼げて、自信がついて、女の子にモテまくれるかも!っと、このように思うと、人間の脳内ではドーパミンが分泌されます。
- お金が稼げて贅沢をしている
- 女といいことしている
などなど、手に入れた時の快楽への期待感を持たせてくれるホルモンで、簡単に言うと「何かいいことがあるかも!」っと感じた時に分泌されるのです。
このドーパミンがあるからこそ、人間は何かに挑戦する意欲が湧いてくるのです。
超常刺激はドーパミンを大量に分泌させる
超常刺激は、ドーパミンを過剰に分泌させてしまうという大きな副作用があります。
我々人間の脳は原始時代からほとんど変わってないと言われております。なので、元々強過ぎる刺激に対応できるようには出来ていないんです。
ギャンブルを例にしてみましょう。
競馬でレースの最中、ラストの直線で自分が買った馬が追い上げてきて当たりそう!もし当たれば3ヶ月分の給料くらいになる!!当たれ!
っと思ったとします。
繰り返しますが、我々の脳は原始時代から変化していません。
その時代のどこにたった数分で100日くらい先の飯と宿が約束されるような期待が持てる事象がありますか?
どこにもないんですよね。
だから、ギャンブルをしている時の人間の脳内ではドーパミンが常に過剰分泌されています。
期待をしまくってしまうのです。こんな刺激は自然界には元々なかったものです。
過剰なドーパミン分泌の副作用=人生を崩壊させる
ドーパミンはただ分泌されているだけだと機能しません。ドーパミンレセプター(受容体)という受け皿と結合することによって機能します。
超常刺激でドーパミンが過剰に分泌されると、脳はその負荷に耐えられず、ドーパミンレセプターが破壊され数が減少します。
こうなるとどうなるかと言うと、ギャンブルで最初は2万円の勝利でもめっちゃテンション上がったのに、ある程度慣れてくると「チェ!2万なんか勝ったうち入らねー!もっとだ。もっと」っという思考になり、どんどんのめり込むようになります。
このようにちょっとやそっとの報酬では満足できない脳になるんです。
そうなるとどうなるかと言うと、仕事やモテるための努力をすることで得られる報酬への期待がめちゃくちゃ薄くなります。
このような思考回路になってしまいます。
本来なら快楽を予期した時点で、そこからその快楽にたどり着くために何をすればいいかという努力の内容が見えてきて、本人に行動を促すのですが、超常刺激にハマっていると、ドーパミンレセプターがイカれてしまうため脳が上手く機能せず努力することが億劫になります。
脳内が物理的に作り替えられてしまうため、意思力ではどうにならず、頭ではわかっているんだがやめられないという状態になります。
もちろん、人間として最低な状態になるわけです。
人間らしく生きるために
まず、壊れたドーパミンレセプターを元の状態に回復させなければなりません。
人間の身体にはありがたいことに修復機能があるので、しばらくの間、超常刺激から離れることによって修復が可能です。
回復には約90日かかると言われておりまして、3ヶ月間なんとか耐えれば元通りになると言われております。
そうなれば、健全な欲を持った時に正当なる努力ができるようになります。
- 仕事の意欲が向上し、毎日情熱を燃やせる
- 自信持って、女の子を口説けるようになる
男性ならば、これが健全ですよね。
ですが、忘れてはいけないのが、再び超常刺激にハマれば脳はまた同じような回路を形成することになります。
仕事も恋愛も上手く行っていた人がいきなり頓挫するのは、恐らく超常刺激にハマってしまったからだと思います。
また、日本の男子が草食化して少子化社会になってしまったのもこの超常刺激が原因だと思います。
現に貧しい国の人たちは、子だくさんである割合がすごく高いです。
超常刺激にハマっている我々の脳は本来の機能を失っていると言えましょう。
脳は現実と想像の区別が付かない
最後に補足になりますが、脳は現実と想像の区別が付かないというお話をします。
レモンや梅干しの写真を見た時に口の中に唾液がじわ~っと出てくるのはなぜだと思いますか?
レモンや梅干しが酸っぱいのはクエン酸が原因です。そして唾液にはクエン酸の刺激を中和する機能があります。
レモンや梅干しをイメージすると、脳が「あ!クエン酸が入ってきた!」っと認識して唾液を大量に分泌させるのです。
この特性がマイナスに触れると厄介なことが起こります。
例えば、ポルノ動画なんかは簡単に女性の裸を見れてイヤらしい声を聞くことができます。
わかりますか?
ポルノ映像を見ることは脳にとっては実際にその女の子とエッチしたのと同じなのです。
男性のDNAにはより多くの女性に自分の遺伝子を宿すようにプログラムされてますが、映像の中の女の子と疑似セックスをしてもその役割を果たしているっと認識するのです。
女性の裸を見てエッチな声を聞くためには、男性は色々と努力することがあります。
仕事を頑張ったり、男性としての魅力を上げたりなど。
そういうプロセスを全部すっ飛ばしていきなり女の子のエッチな姿に辿りつけてしまうわけです。
こうなると、脳はいかなる努力もめんどくさがってしなくなります。
食べることと生殖こそが生物が本来生きる目的なので、それが簡単に満たされちゃもう何も頑張る必要はなくなるんですよね。
まとめ:超常刺激を断てれば人間本来の姿に戻れる
超常刺激は脳内で大量のドーパミンを放出させるので、非常に依存性が強いです。
超常刺激にどハマりしている方で幸せな方を見たことがありますか?
- ギャンブルで大借金を作り人生崩壊
- 危険ドラッグのやりすぎで身体がボロボロ
- ジャンクフードの食べ過ぎで万年メタボ
- エロ動画の見過ぎで全然モテない
- アルコールの飲み過ぎで事件を起こしてしまった
- タバコの吸い過ぎで身体が不健康
- ゲームや漫画、インターネットのやりすぎで身体が不健康
上記の中には適度に楽しめば問題ないものも含まれておりますが、いかんせん中毒性がかなり強力です。
完全に0にした方がいいものは、生活費を賭けたギャンブル、危険ドラッグ(論外)、エロ動画、タバコなどでしょう。
現代人は超常刺激の奴隷です。そんな方がほとんどです。
奴隷から解放されれば、仕事でも恋愛でも無双することだって可能です。
人生から排除できるものは排除して、人間本来の姿に戻りましょう。